トレンドフォローの重要性

FXトレードの鉄則は、流れに逆らわずにエントリーをするのが基本です。
流れに逆らわずというのは、トレンドフォロー型のトレードに徹することを意味します。

別の言い方をしますと、FXチャートで値幅が変動しながら、向かっていく方向に合わせたトレードをすることです。
そのトレンドについて、今回は解説をしますので最後までお読みいただけますと、今後、トレードの役に立ちます。

トレンドの解説

トレンド(trend)とは、時代の趨勢、潮流、流行のことを言い、統計学では、傾向変動を指します。
FXでのトレンドは、レート変動の方向性により、「アップトレンド」「ダウントレンド」「レンジ=横ばい」の3パターンが有ります。

トレンドの種類

アップトレンド:ローソク足の高値を切り上げ、安値も切り上げてチャートが進行して行く状態をアップトレンドと言います。

ダウントレンド:ローソク足の安値を切り下げ、高値も切り下げてチャートが進行して行く状態をダウントレンドと言います。

レンジ:狭い値幅間で上下動を繰り返しているチャートをレンジ相場(ボックス相場)と言います、7割はレンジ相場と言われています。

トレンドラインの引き方


トレンドが発生した定義はアップトレンドの場合は、高値(上値)を切上げ、安値(下値)も切上げて進行していくことです。
上記画像をご覧ください、高値の切上げと共に、安値①を安値②が切上げて進行し、更に安値③は安値②を切り上げています。
この状態で安値①②③を直線で結んだラインが、アップトレンドラインになります。

安値①と安値②が発生した状態だけでは、まだ、トレンドラインは引けませんので注意してください。
安値③が表示されて初めてラインが引けます。
そして、トレンドフォロー型のトレードは順張りトレードという事になります。

トレンドラインを引く意味


安値を繋いだ線がトレンドラインですが、高値を繋いだ線をチャネルラインと言います、トレンドラインとチャネルラインの間で反転を繰り返して、上昇するのがアップトレンドになります。
その方向性を掴み易くするために、トレンドラインを引き、押し目買い、戻り売り、利確確定ポイントの目安となります。

しかし、トレンドラインは必ず何処かでブレークされ、トレンド転換をします。
そのブレークポイントを、確認しやすくするのも、トレンドラインの役目です。

何故かと言いますと、世界中のトレーダーが同じトレンドラインを見ていますので、同意を得やすいのが理由です。

サポートラインとレジスタンスライン

トレードをする上で、やはりエントリーや決済のサインを現わしてくれるものに、サポートラインとレジスタンスラインがあります。

サポートラインは下値支持線ともいい、レジスタンスラインは上値抵抗線とも言われております。

サポレジラインの重要性

上記画像をご覧いただけますとお分かりかと思いますが、複数回レートが反転した所は重要なポイントになります。
下記画像で詳しく説明を致します。

画像左下でレンジを脱して、買い方が優勢となり上昇相場になります。

青丸位置で買い方の圧力と売り方の損切で頂点を迎え、その後、買い方の利確と売り方が優勢になり、相場は反転し下落を始めました。
この様に上値位置青丸で3回も止められていますので、レジスタンスライン(上値抵抗線)になります。

逆に、赤丸位置は売り方の利確や買い方の優勢が始まり、相場は反転し上昇となりました。
赤丸位置で何度も止められていますので、サポートライン(下値支持線)となります。

4度目の赤丸位置でサポートラインを下抜きましたので、ここがショートエントリーの位置になります。
サポートライン・レジスタンスラインは止められた回数が多いほど、強力ですが、いずれは破られます。
破られた時に、それに合わせてエントリーをするのが鉄則です。

これは、順張りトレードになります。

上記画像で赤丸を4回目で下抜きましたが、これ以降はこのサポートラインだった線が、今後はレジスタンスラインに変わります。
逆に上抜いた場合はレジスタンスラインだった線がサポートラインへと変わります。
 

ダウ理論の解説

ここでは、トレードの基となる理論を築き上げた、ダウ理論を解説いたします。

チャールズ・ダウが1800年代後期に提唱したテクニカル分析の古典的な理論ですが、現在でも世界中のトレーダーがトレードをする根幹にしております。
では、ダウ理論の重要な6ポイントを紹介いたします。

⓵平均値は全ての事象を織り込む

チャートには過去に発表された、経済指標などのファンダメンタルズ要素は全て含まれており、結果として現在のチャート状況が成立している。
その為、テクニカル分析を極めることで、より多くの利益を得ることが可能になる。

下記チャートはオーストラリアドル円の週足チャートです。
2008年9月のリーマンショック辺りから2020年3月コロナショック(コロナウイルスによる大暴落)までのチャートです。

さすがに、黄色丸でセリングクライマックスをむかえ、上昇トレンドに転換を期待させるチャート状況です。
この間に発生した、主な事象をチャートに書き足しました。

他にも、欧州債務危機・スイスフランショック・トランプ相場・トルコリラショックなど色々な大小事象がチャートには織り込まれております。

⓶トレンドには短期・中期・長期と3つに分けることが出来る

長期主要トレンド:1年以上数年に渡る
中期二次トレンド:3週間以上~3ヵ月程度
短期小トレンド:3週間未満
中期二次トレンドは長期主要トレンドの調整局面であり、短期小トレンドは中期二次トレンドの調整局面である、という捉え方です。

チャートの時間軸によりトレンドの見え方は分かれます。
例えば週足や月足の長期足では、ダウントレンド継続中ですが、日足・4時間足ではアップトレンドの時期も有れば、レンジ相場の時期も有り、1時間足以下の短期時間軸ではまた違った局面をチャートは見せてくれます。

下記チャートはオーストラリアドル円の週足チャートです。

週足レベルではダウントレンド継続中ですが、所々の局面にアップトレンド、ダウントレンド、横ばい(レンジ)状態が織り込まれて、長い期間のダウントレンドが形成されているのが分かります。

下記チャートは週足チャートの黄色丸部分を日足で見た画像です。

日足チャートで見ますと、直近2ヵ月はアップトレンドで進行中です。
しかし、79円近辺に週足のダウントレンドラインが有りますので、確実に上抜けませんとトレンド転換とは言い切れません。

下記チャートは日足チャートの青丸部分を15分足で見た画像です。

15分足では上値は75.14円を頂点に高値は切り下げており、下値は切り上げている、三角保ち合いの状態です。
このレンジが、上抜けるか、下抜けるかで決まります。
私のトレードスタイルでは、下値ラインで反発するのを待ってロングエントリーをします。
週足(月足)・日足(4時間足)・1時間以下の足などで確認するマルチタイムフレーム分析は重要です。

⓷主要トレンドは3段階から形成される

第一段階:先行期
ダウントレンドの転換を見越して、底値買いを狙うトレーダーが顕在化してくる時期です。
しかし、ダウントレンドは継続するかもしれず、判断は難しい時期です。

第二段階:追随期
ファンダメンタルズ要素などが加わり、値幅が広がり明らかな上昇局面になり多くのトレーダーが参加してきます。

第三段階:利食い期
トレンドの最終段階で、過熱と減退を繰り返し、ダブルトップやトリプルトップなどが形成され、第一段階・第二段階参入トレーダーの利益確定決済が多くなります。

利益確定決済が増えて下落に加速が付いて行きます。

⓸平均は相互に確認されなければならない

チャールズ・ダウは鉄鋼業を主に論評をしていましたので、工業平均株価が上がれば、鉄道平均株価も上がるという二つのシグナルが明らかとなって、初めてアップトレンドと断定できるという考え方です。
FXに置き換えた場合は、連動性の高い通貨ペアが、同じく上昇して行くことが明確になった場合を指します。

⓹トレンドは出来高でも確認されなければならない

上昇トレンドの時に値幅が大きくなってきますが、その時には出来高も大きくなっていないとならないという考え方です。

ECN方式やくりっく365では板情報が見ることが出来ますので、出来高も掴めます、他には各FXブローカーの出来高は業者が発表してれば掴めます。
しかし、FXは毎日全体で320兆円もの取引が行われておりますので、全体の出来高を掴むのは不可能な体制です。

⓺トレンドの転換は明白な転換シグナル発生まで継続する

トレンド継続は高値を切り上げ、安値も切り上げてアップトレンドとなり、安値を切り下げて、高値も切り下げた状態がダウントレンドとなります。
その状態が崩れたときがトレンドの転換期になります。

上記画像の、三尊(トリプルトップ)や逆三尊(トリプルボトム)などは明確なサインになります。

まとめ

トレンドについて、ダウ理論を絡めながら解説をしてきました。
そして、トレンドフォロー型トレードは順張りトレードとも書きました。

しかし、トレンドラインもサポレジラインも絶対ではありません、どこかで必ずラインは超えられて、トレンドは転換します。
その為、トレードを始める際は、先ず、週足などの長い時間軸で現在のレートがどの位置にいるのかを確認し、1時間足・15分足などの短い時間軸のチャートまで確認して、エントリーや決済をすることを心がけて下さい。