FXは環境認識で勝利が決まる

FXは取り扱う通貨ペア、二通貨間の交換比率の変動が、値動きとしてチャートに表示されます。
そして、その値動きを予測してポジションを保有し、差益を出し、資産を増やすのを目的とした投資方法です。

利益を出すために必須と言える第一歩が、正確な環境認識をすることです。
今回、環境認識の重要性と、最適な認識方法を記事にしましたので、最後までお読みください。

環境認識の正しい遣り方

FXの環境認識を知らずして、トレードで勝利するのは、偶然に当たり目が出た博打の様なもので、利益を継続して出すことはできません。
ここで、正しい環境認識の方法をマスターしていただき、トレードに活かす習慣をつけて下さい。

環境認識をする上で、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析、そして一番大事な資金管理、これら3つの要素をしっかりと把握しておく必要があります。
環境認識をすることで、相場がどの方向へ進んで行き、どこでエントリーを行い、どの位置に辿り着いたところでクローズをするのか、その様なトレードのシナリオが出来上がります。

ファンダメンタルズ分析とは?

米国雇用統計発表やFOMC会合による政策金利発表などの経済指標、イギリスのEU離脱や米中貿易摩擦などの政治動向、更には軍事動向なども含めて、FXマーケットへの影響を織り込んでトレードを心がけないとなりません。

突発的な事象も起こらないとは言えませんが、経済指標の発表などは年間で日時が決まっております。
発表前にクローズをしてしまう、或いは発表結果を見越してエントリーをする、などを戦略として織り込むことが出来ます。

テクニカル分析とは

テクニカル分析は、チャートに表示されている、ローソク足の型、チャートパターン、トレンドライン、サポレジライン、更にはインジケーターなどを駆使して相場の方向性を掴み、トレードに反映させる方法です。

値動きは全てを織り込む⇒チャートの変動履歴の中には、経済指標などのファンダメンタルズ事象も含まれて、現在のチャート状態にあります。

値動きはトレンドを形成する⇒レートは規則的変動やランダム変動をくりかえして、一定方向へトレンドが作られて行きます。

歴史は繰り返す⇒チャートには過去に起こった大暴落や大暴投も含まれますが、何時かはそれを超える現象が発生します。

マルチタイムフレーム分析

トレードを開始しようとする際に、スキャルピングを中心にしているトレーダーは、1分・5分などの短期足のみを見てトレードをしていませんか?
マルチタイムフレーム分析では、先ずこれからトレードをしようとする現在位置が、月足や週足などの長期時間軸で見た場合にどの位置に有るのか?
また、日足・4時間足などの中期時間軸ではどの様な位置なのか?

そして、15分・5分などの短期足を見てトレンドに合わせてエントリーポイントを決めます。

要するに、上位時間軸から徐々に短期時間軸までのチャート分析をし、トレンドの方向性やチャートポイントも含め、総合的に分析をする事がマルチタイムフレーム分析です。
そして、上記にプラス、ファンダメンタルズ分析と資金管理を加えて環境認識が出来上がります。

※下記ユーロ/米ドルの週足チャートをご覧ください。

2008年7月より長期間に渡る、大きなダウントレンドが形成されております。
2008年9月のリーマンショックを含めて、強いダウンやアップを繰り返し、長い横ばい期間も含めて、大きなダウントレンドの終焉位置に、現在レートは存在しているかに見えます。

※下記ユーロ/米ドルの日足チャートをご覧ください。

2020年5月にコロナショックからの回復が始まり、アップトレンドへの転換かも?と思える勢いで上昇しております。
1.195の近辺に週足のトレンドラインが有りますので、これを完全に超えて上昇をして行かないと断言は出来ませんね。

強い上昇ですが、角度が急過ぎますので、近々、力尽きるパターンかもしれません。

※下記ユーロ/米ドルの15分足チャートをご覧ください。

15分足チャートで見ますと、上昇からの調整で現在は下落途中です。
スキャルピングトレードをするのであれば、ショートエントリーが狙えます。

利益確定位置は1.128の日足トレンドラインとして約60pipsです、損切位置は直近高値の1.137の位置で20pips程度です。
気になるのは、200日移動平均線(水色のライン)で一度跳ね返されている点が気掛かりです。

ロングエントリーを狙うのであれば、日足トレンドラインに到達するまで待ってエントリーか、チャネルラインを抜けるのを確認してからのエントリーが無難な選択になります。

FXの資金管理の重要性

FXは投資ですので、預けた証拠金を増やして行くのが目的になります。
その為には資金管理のやり方が、大変重要な作業になります。

ポジションを保有する際に、証拠金が受ける影響を理解し、エントリー後の利益確定と損切の比率なども、確りと計算して事前にシミュレーションをして置くことが大事です。

必要証拠金と証拠金維持率の計算方法

FXを始めるには、FXブローカーに担保になる証拠金を預けないと、トレードが開始できません。

そして、保有するポジション数や通貨ペアのレート変動に応じて必要証拠金額は変化します。
それにより、証拠金維持率が変化をしますので、必要証拠金と証拠金維持率の計算方法を、お教えいたします。

必要証拠金はレバレッジの大きさにより変わりますので、国内FX業者25倍の場合と海外FX業者1000倍の場合を比べて表にします。

必要証拠金の計算方法

保有通貨ペアの必要証拠金計算は、先に来る通貨の対円レートで証拠金額は決まります。

例えば、EUR/USDの場合は、ユーロに対する日本円の価格ですので、EUR/JPYの価格がEUR/USDを保有するのに必要な金額になります。

◆必要証拠金=保有ポジション建値×保有枚数÷レバレッジ
※1ドル100円の場合と1ユーロ120円の場合の計算です。
※レバレッジ25倍は国内FX業者、レバレッジ1000倍は海外FX業者です。

通貨ペア USD/JPY(1USD=100円) EUR/USD(1EUR=1.2USD=120円)
レバレッジ 25倍 1000倍 25倍 1000倍
保有数 0.1Lot(1万通貨) 0.1Lot(1万通貨) 0.1Lot(1万通貨) 0.1Lot(1万通貨)
必要証拠金額 4万円 1,000円 4.8万円 1,200円

証拠金維持率の計算方法

ポジションを保有したら証拠金維持率は常に監視をしましょう。

◆証拠金維持率=(口座合計+合計評価損益)÷(必要証拠金×ポジション保有数)×100
※1ドル100円の場合と1ユーロ120円の場合の計算です。
※レバレッジ25倍は国内FX業者、レバレッジ1000倍は海外FX業者です。
※口座残高=10万円、保有数量=1万通貨 レバレッジの大きさで維持率の変化を表にしました。

通貨ペア USD/JPY(1USD=100円) EUR/USD(1EUR=1.2USD=120円)
レバレッジ 25倍 1000倍 25倍 1000倍
保有数 0.1Lot(1万通貨) 0.1Lot(1万通貨) 0.1Lot(1万通貨) 0.1Lot(1万通貨)
必要証拠金額 4万円 1,000円 4.8万円 1,200円
証拠金維持率 250.00% 10000% 208.33% 8333.33%

※レート変動により保有ポジションの損益が替わり、証拠金維持率が増減します。

次に、10万円の口座残高で、1ドル100円の時に、ドル円0.1Lot=1万通貨(100万円分)を保有して、レートが何ピップス下落すると、ロスカットされてしまうのかを表にしました。
※国内FX業者はロスカット水準が100%未満の会社が多いです、一方海外FX業者は20%未満の会社が多いです。

通貨ペア USD/JPY(1USD=100円) USD/JPY(1USD=100円)
レバレッジ 国内FX業者25 海外FX業者1000
保有数 0.1Lot(1万通貨) 0.1Lot(1万通貨)
必要証拠金額 4万円 1,000円
証拠金維持率 250.00% 10000%
ロスカット水準 100%未満 20%未満
ロスカット金額 93.75円(625pips下落) 90.018円(998.2pips下落)
評価損益 -62,500 -99,820
ロスカット時の残金 37,500円 180円

レバレッジ25倍の国内FX業者の場合は、6円25銭の下落でロスカットされてしまいますが、残高は37,500円残ります。

レバレッジ1000倍の海外FX業者は、9円98.2銭下落までロスカットされませんが、ロスカット時の残金は180円しか残りません。

次のコーナーでは注文時に、口座残高を減らさないための注文方法をお教えします。

資産を減らさないための注文方法

当然のことですが、高い収益を望むのであれば、リスクも大きくなります。
いわゆる、ハイリスク・ハイリターンと言われ、儲けと損失は表裏一体の関係になります。

ここではリスクリワードにて口座資金を守る方法を書いて行きます。

リスクリワードで口座資金を増やそう

ポジション注文時に、必ず損切設定 (S/L=ストップロス)と利益確定設定(T/P=テイクプロフィト)を同時に出しましょう。
OCO注文と言われている注文方法です。

1回のトレードで許容可能な損失額の設定と、求める利益額を事前に設定する、リスクコントロールトレード方法です。
リスクリワードを1対3とした場合に、リスク1に対して、リターンが3を狙えるポイントを探して、エントリーをします。

次は、預けた証拠金の残高から、許容可能な損失額を決めます。
1回のトレードに許容可能な損失額の範囲を1%~5%に設定しましょう。
注)リスクを大きく取り過ぎると、チェレンジ回数が減り、少なく取ると即ロスカットされます。
<預入証拠金=30万円の場合、リスクリワード=1:3、トレード回数=10回>

勝率 20% 30% 50
許容損失 3% 5% 3% 5% 3% 5%
リターン3 27,000円 45,000円 27,000円 45,000円 27,000円 45,000円
リスク 1 9,000円 15,000円 9,000円 15,000円 9,000円 15,000円
利益金額 54,000円 90,000円 81,000円 135,000円 135,000円 225,000円
損失金額 -72,000円 -120,000円 -63,000円 -105,000円 -45,000円 -75,000円
合計残高 282,000 270,000 318,000 330,000 390,000 450,000

※上記表からリスクリワードを1:3に設定して、勝率30%以上をキープできれば、口座残高は増えていきます。
※前項で書いた、EUR/USD15分足でショートエントリーを狙う場合がリスクリワード1:3の関係になります。

まとめ

今回、FXトレードをする上で、環境認識が重要であることを書いてきました。

環境認識を完全なものにするためには、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析、そして資金管理も含めたシミュレーションが、トレードに大いに役に立ちます。