高い匿名性を持つ仮想通貨「ZCASH」(ZEC)の特徴、購入できる取引所、チャートや将来性

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数千種類はあるといわれる仮想通貨。その中でも、取引に秘匿性を持たせたものを匿名通貨と呼びます。ビットコインはブロックチェーン技術を用いることで、取引の透明性を実現し、全ての取引が未来に渡って記録され公開されるという仕組みを作り出しました。一方で、公開されるという点でプライバシーの面で不安を覚えたり、懸念がされる場合があります。今回紹介するZCASHは匿名通貨の代表例で高い秘匿性を持ちます。

ZCASHはZerocoin Electric Coin Companyが普及を推進しています。

匿名通貨とは何か、その仕組みと代表的な通貨、懸念点を紹介

それではZECを紹介していきます。

ZCASH(ZEC)の買い方(購入方法)

ZECは比較的購入出来る取引所は多いですが日本円で取引出来るのは2つのみとなっています。日本ではコインチェックのみが取り扱っていたのですが、現在は取引が中止されています。日本円で取引できるのは米国のKRAKENのみとなっています。

ZECの取引量が多い仮想通貨取引所ランキング

取引量の多い取引所ランキングです。Houbi、HitBTC、WEXなどが多いようです。

出典 https://www.coingecko.com/en/coins/zcash/trading_exchanges#panel

ZECが購入できる主な仮想通貨取引所

ここではZECが購入できる主な取引所を紹介します。

Kraken

こちらはアメリカの取引所ですが、日本語の画面が提供されていて、さらに日本円で取引可能です。

コインチェック

これまでは日本の取引所では取り扱い通貨数も多く使い勝手が良かったのですが、今は取引が凍結されていますので、実質的に日本円で取引するならKrakenだけになります。

BitTrex

アメリカの取引所ですが取り扱い通貨数も多いです。

Binance

中国の取引所です。非常にコストが安いのが特徴ですが、新しい通貨もどんどん取り扱えるようにするのでセキュリティ面は注意が必要です。

ZECの歴史と特徴

ZECは2016年に公開されたので仮想通貨としては後進です。元々zerocoinプロジェクトというプロジェクトから生まれたZcashという仮想通貨のがZECに名前を変えました。ZcashはICOを行っておらず、市場にはすべてマイニングされたコインのみが出回るという形でスタートしています。

このプロジェクトは何がゼロかと言うと、入出金等の履歴です。ZECは秘匿性の高い通貨と言われる通貨になります。

ZECの特徴

ZECの特徴は以下の3点になります。

・秘匿性の高さ
・コンセンサスアルゴリズム
・発行上限枚数

1.秘匿性の高さ

ビットコインがこれまでの法定通貨と違う所がいくつかあるのですがその1つにブロックチェーンというのがあります。これも色々な性質がありますが、このブロックチェーンは過去の全ての取引を見ることが出来ます。(私は見た事が無いのですがビットコインの1番最初の取引でピザを購入しています。)

一方、ZECはそれとは真逆で入出金の履歴を全く公開することなく行うことが出来ます。

実は似たような通貨は他にもあります。それがDASHとMoneroです。それではその違いは何なんでしょうか。

DASHは金額をいくら送ったは分かるのですがそれ以外の情報は分かりません。

MoneroはDASHに比べれば秘匿性が高くなっており、取引があったことは分かるのですがそれ以外の情報が分からない状態です。

そして最も秘匿性が高いのがZECになります。こちらは取引があったかすらも分からなくなっております。これはゼロ知識証明という数学の証明を使っているようです。参考の為、ゼロ知識証明が何かということを下記に載せておきます。

※ゼロ知識とは
ある人が他の人に、自分の持っている(通常、数学的な)命題が真であることを伝えるのに、真であること以外の何の知識も伝えることなく証明できるようなやりとりの手法のこと

2.コンセンサスアルゴリズム

ZECのコンセンサスアルゴリズムはビットコインと同様にProof of Worksです。仕事の量が多い人に対して権限を与えるアルゴリズムです。ビットコインは一つのブロックを作る時にかかる時間は10分程度ですが、ZECは2.5分程度と1/4になっています。

3.発行上限枚数

ZECは発行上限枚数が2,100万枚となっております。

コンセンサスアルゴリズムも発行上限枚数もビットコインと同じという、アルトコインとすれば逆に珍しいコインです。

ZECの使い道は?

これからは実際に利用されている企業やサイトを紹介します。

銀行のJPモルガンチェースは 2017年5月にZcashの連携が発表しました。 「ゼロ知識証明」は、JPモルガンは世界最先端の技術と称賛しており、今回ジーキャッシュと提携することで、自身のプラットフォームにプライバシーの技術を取り入れる予定としています。、という内容です。JPモルガンとすれば銀行業務を行う上で顧客の情報は重要な資産ですので、送金等の履歴を隠す事が出来るZECは都合がいいのではないかと思います。(余談ですがJPモルガンのCEOはビットコインを詐欺と称しています。)

暴露サイトであるWikileaksもZECでの支払いを行なっているサイトです。Wikileaksはいわゆる暴露サイトになります。匿名で機密情報を公開するウェブサイト一つです。投稿者の匿名性を維持し、機密情報から投稿者が特定されないようにする努力がなされています。

過去には 昨年のアメリカの大統領選に介入したとされる疑惑に関連して、トランプ米大統領の長男、トランプ・ジュニア氏がWikileaksと連絡を取っていたことを、米誌アトランティックが報じました。同氏はこれを受けてやり取りの内容を公開した、という話もあり、世界経済に少なからぬ影響を与えております。

Wikilieksも暴露情報を提供する人からすれば情報を提供する事で自分の身元が分かるようでは投稿するメリットが無くなってしまうので報酬の支払いをZECで行うのは合理的な考え方だと思います。

ビットコインのように全てを公開して情報の改ざんをさせないことも大事ですが、一方で秘匿性を持って情報交換することが重要な時などに有用な通貨ではないかと思います。

リスク

ではZECのリスクについて見て行きます。

リスクはズバリその特徴である秘匿性です。資金を動かした痕跡が残らないのでダークマーケットと言われる裏の経済と繋がりやすくマネーロンダリングや麻薬の取引に使われやすい、という性質があります。

過去にシルクロード事件というものがありました。こちらはビットコインで取引されていましたが麻薬などの取引に使われていました。

※シルクロード事件とは
シルクロードとは アメリカで薬物などの不正販売の闇市を経営していたウェブサイトで 薬物や銃器、盗難されたクレジットカード、さらにSNSのハッキングサービス、人身売買や殺人依頼など、違法なモノやサービスばかり販売していました 。しかし、このサイトは通常の検索ではヒットしないような作りになっています。 シルクロードはビットコインが唯一の決済手段として使われていましたが、このような違法性の高いウェブサイトはFBIの捜査の対象となり、2013年に運営者のロス・ウルブリヒトが逮捕されシルクロードは閉鎖されました。

チャート

出典: https://coinmarketcap.com/currencies/zcash/

ZECはICOを行なっておらずマイニングのみで通貨を発行しているということから開発されたばかりの頃は供給不足から今の何倍もするような付いておりました。ただコインの枚数が増えるにつれて徐々に値段は落ち着いてきております。

ビットコイン建の価格で見てみると、2017年5月にJPモルガンと提携した後は上昇したのですがそれ以降はレンジで行ったり来たりという状況です。

将来性

JPモルガンやWikileaksで使われている所等を考えると一定以上の需要は見込まれると思いますのでそういった意味では今下がっている所は買い場であるかとは思います。冒頭申し上げたDASHやMoneroと比べると秘匿性の高さはZECがあるのでこの3通貨であればZECを購入するのがいいのではないかと思います。

ただし、リスクの所で挙げたような闇サイト等で非常に使いやすい通貨ですのでそういったものを規制しようとする際に真っ先に規制の対象となりやすい通貨です。そうなった時は価値は一気にゼロになる可能性があることは覚悟して投資した方がいいのではないかと思います。