国際送金として仮想通貨・・・決済システムSWIFTとの関係、リップル(XRP)の優位性

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仮想通貨の大きな利用法の一つとして国際送金が挙げられます。中でも、リップル社の発行するXRPや、同社のブロックチェーンを活用したソリューションは国際決済を高速化、簡素化するとして、様々な実証実験も行われています。この取組について概説します。

国際送金の現状とは?

従来の海外送金の流れ

通常、海外に送金しようとした時には次のようなフローをたどります。

①自国の銀行で海外送金を依頼

自分の国で利用している銀行に海外送金の依頼をします。

②送金額の支払い

ここでは日本円ではなく、送り先の銀行の通貨に変換して支払いがされます。

したがって支払額には送金額とは別に、為替手数料(通貨変換のための手数料)+海外送金手数料+(仲介銀行の送金手数料)がかかります。

これは銀行ごとに異なり一番良いルートを見つけるのはかなり骨が折れます。

③送金資金の決済

②の金額が支払われます。

④送金完了

従来の送金の問題点を解消したSWIFT(スウィフト)

国際銀行間通信協会であるSWIFTはGPIIという銀行の決済インフラの利便性を高めるプロジェクトを推し進めており、現在200以上の国・地域で11000以上の金融機関・法人と関係を結んでいます。

GPIIは世界で最も大きな国際送金ネットワークで行われるシステムで、日本でも三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行が参加しています。

GPIIの特性を簡単にまとめると、これまで数日かかっていた国際送金を即日で処理できるようにし手数料や手続きを容易にするというものです。

SWIFTと仮想通貨の関係性とは?

SWIFTの技術は送金元の金融機関から暗号化された送金メッセージを受け取り、それを送金先の金融機関に送るというものなのですが、その暗号化して送金メッセージを送る技術として注目されているのがブロックチェーン技術となっています。

特にブロックチェーン技術は取引の即時性や取引の透明性から追跡可能性に優れるため注目されています。

実はこのSWIFTから重役が移籍して運営されている仮想通貨の会社があります。それが送金に特化した仮想通貨を提供するリップル(Ripple)社です。

リップル社の提供する仮想通貨、XRPとは?

XRPの特徴

XRPは現在仮想通貨全体でも時価総額3位を誇る通貨となっており、ブリッジ通貨としての地位の確立を目指したものとなっています。

ブリッジ通貨とは通貨間の橋渡しになる通貨であり、国際送金で問題になる国境をどこの通貨で超えるかの問題を解決する手段となっています。

また送金速度は通貨量にもよりますが、通常3秒程度、遅い時でも1~2分程と早く、送金手数料でも0.15XRPほどなので現在の価格水準だと10円~15円程と同じ仮想通貨のビットコインやイーサリアムと比べても格段に安くなっています。

決済手段としてのXRPの採用

XRPの送金の速さ、送金手数料の安さから現在までに導入がすでに決まっているところが増えてきています。

2018年に入ってから、リップルは国際送金業者トップ5のうち3社が支払いでXRP導入を予定していると発表。実際に、国際的送金ネットワークのサービスを行う世界大手マネーグラム(MoneyGram)が導入に向けて実証実験を行うとしています。

また銀行との提携も進んでおり、国内でも三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、住信SBIネット銀行をはじめとする50以上の銀行、海外でもイギリス、インドネシア、アメリカ、シンガポール、インドなどの中央銀行、バンクオブアメリカ等とも提携を結んでいます。

一方で、リップル社の「RippleNet」や「xRapid」というソリューションは法人向け国際送金のためのブロックチェーンソリューションです。これはリップル社のソリューションではありますが、必ずしもXRPを通貨として利用するとは限りません。法定通貨の国際送金であっても、ブロックチェーンを活用することで高速、簡易に行う事が出来ます。

リップル社は積極的に様々な金融機関と提携を行い、実証実験を進めていますが、これらが、単に同社のブロックチェーンソリューションを活用するのか、それとも中にXRPを介在させるのか。XRPの相場を見る方は注意深く発表内容を見る必要があるでしょう。

内外為替一元化コンソーシアムでの実証実験

リップル社とSBIホールディングスの子会社であるSBI Ripple Asiaは、ブロックチェーンを活用して外国為替と内国為替を一元的に扱う決済プラットフォーム「RCクラウド」の実証実験を事務局となり、国内の多くの金融機関の参加の下、実施しています。

「RCクラウド」はリップル社のソリューション「Ripple solution」をクラウド上に実装するもので、参加する金融機関がAPIを通じて簡易的に利用できる仕組みを整えようとしています。また、共通GW(ゲームウェイ)、共通の送金アプリ、法的課題等についても議論を行っているとのこと。

Ripple solutionとは:異なる複数の台帳やペイメントネットワークの相互運用を可能とするオープンで中立的なプロトコルであるインターレッジャー・プロトコル(ILP)を基盤とする、金融機関向け決済ソフトウェアスイートのことで、次世代型決済フローにおける3つの要素(メッセージング、決済、FX管理)を統合したソリューションです。

Ripple Connectとは:Ripple solutionの一要素で、金融機関の内部システムをインターレッジャープロトコル(ILP)に対応した台帳に接続し、金融機関の間での同時かつリアルタイムな決済を可能とします。Ripple Connectのメッセージレイヤーを通して、金融機関はコンプライアンス情報、手数料、推定支払処理時間などを相互にやり取りすることができます。

ILP Validatorとは:Ripple solutionの一要素で、支払いの成否を暗号理論的に確認し、取引参加者の間での資金の流れをコーディネートします。ILP Validatorによって決済リスクは除去され、決済遅延が最小化されます。

 

まとめ

現在取引所により取り扱われている通貨が違うため、その他の通貨による送金もあり、最終的にどのような形で国際送金がなされていくかわからない状態ではありますが、送金手段としての仮想通貨はこれからも注目が集まりそうであると言えます。

その時に既存の今回は特にリップルについて言及しましたが仮想通貨が使われるのか、各国中央銀行による新たな仮想通貨が発行されるようになるのか、これからも情報を追っていく必要があると言えます。