仮想通貨取引所のフィスコとは?取引所の概要や取引手数料などを解説!

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2017年、仮想通貨はバブルと呼ばれるほどの盛り上がりをみせました。ビットコインの価格が一時期200万円を超える水準まで高騰したことも記憶に新しいかもしれません。一方で、2018年にはコインチェックの不正送金事件がありました。これにより、やはり実体のない仮想通貨は信用できないと、取引をはじめることを躊躇した人もいるかもしれません。

仮想通貨の取引を始めるにあたっては、仮想通貨そのもののメリットとデメリットに加えて、取引所や運営元について確認しておくことが重要になってきたと言えます。とはいえ、国内の仮想通貨取引所のなかでは、CM放映の影響もありビットフライヤーやZaifの知名度が高く、それ以外はあまりなじみがないかもしれません。そんな中で、今回ご紹介するフィスコは、比較的実績のある企業が運営している取引所だったりします。今回はフィスコの運営企業と取引所の特徴をご紹介していきます。

仮想通貨取引所フィスコの運営企業は? 

仮想通貨取引所のフィスコ仮想通貨取引所は、港区南青山にある株式会社フィスコによって運営されています。フィスコは投資市場の分析に特化した企業で、投資家に対して金融サービスを行っています。サービス内容は主に7つですが、大まかに言うと、投資家や大学生に向けた金融情報の提供や口座の開設、各種投資の情報収集と提供、コミュニケーション制作などのコンサル業務に分かれています。

 会社概要

社名 株式会社フィスコ
設立日 1995年5月15日
資本金 1242百万円(2016年12月31日時点)
本社所在地 大阪府岸和田市荒木町二丁目18番15号

(東京支店)東京都港区南青山五丁目4番30号

代表取締役 狩野仁志
URL http://www.fisco.co.jp/about/corporateinfo.html

 株式会社フィスコの歴史

フィスコは1994年に設立され、QUICK社やロイター社などへの情報提供を業務として行っていました。1995年に株式会社となり、新興市場などの株価指数をまとめた「FINDEX」を設立、リアルタイムでの投資情報を収集することに特化していきました。仮想通貨取引所は株式会社フィスコの子会社によって2016年4月に設立されました。

代表取締役の狩野仁志の特徴

代表取締役の狩野仁志氏は、安田信託銀行やBayerische Landesbank、ABN AMRO銀行東京支店などの銀行業界に携わってきた人物で、2010年に株式会社フィスコの代表取締役に就任しています。2010年には星際富溢(福建)信息諮詢有限公司董事長に就任するなど、海外にも積極的に進出している人物です。

仮想通貨交換業者として登録済み

2017年の制度変更により、仮想通貨取引所は金融庁による登録を完了すると仮想通貨交換業者と名乗ることができるようになりました。株式会社フィスコは、2017年9月に仮想通貨交換業者として登録されています。金融庁によれば、仮想通貨交換業者は資金決済法上の定義に該当するものの、価値を推奨するものではないとしています。しかし、金融庁の審査をクリアしているという点では、比較的安心して利用できる取引所と言えるでしょう。

フィスコを利用するメリットとデメリットとは? 

それでは、取引所のフィスコにはどのような特徴があるのでしょうか。フィスコを利用するうえでのメリットとデメリットには主に以下のようなものがあります。

▽メリット
・指値での注文ができる
・上場企業が取引所を運営している
・フィスコ独自の仮想通貨を発行している

 

▽デメリット
・レバレッジ取引ができない
・スマホアプリがない

指値での注文が可能

フィスコには「簡単売買」と「取引所」の2種類が存在します。簡単売買では販売所と同じような感覚で取引ができます。なお、一回の売買額の上限は10万円、1日の売買額の上限は50万円となっています。簡単売買では取引相手がいないので、すぐに取引が成立します。それに対して、取引所では取引相手が存在するため成立までに時間がかかることがあります。ただし、取引所の方が簡単売買よりも手数料を抑えて購入できるようになっているので、初心者のうちは簡単売買を使用し、慣れてきたら取引所を利用すると良いでしょう。

フィスコの取引所で仮想通貨を購入するには二つの方法があります。それが「成行注文」と「指値注文」です。株などをやっている方であれば馴染みが深いかもしれませんが、「指値注文」は購入もしくは、売却する価格を指定して注文する方法です。一方の「成行注文」は価格を指定せず、購入する数量のみを指定する取引の方法です。

取引所を運営している企業は上場企業

フィスコのもう一つの特徴は、上場企業が運営していることです。その他の取引所はベンチャー企業によって運営されていることが多いなかで、フィスコは1994年に設立された上場企業が親会社として経営に携わっています。これまで20年以上にわたって投資家向けに金融サービスを提供してきたという実績があることから、金融に精通した企業が運営する取引所といえます。

テックビューロとの提携

フィスコは変革し続ける取引所を標榜しており、今後もサービス内容やセキュリティなどの充実が期待されています。Zaifを運営しているテックビューロとも提携しており、Zaifのシステムを利用していることで市場の流動性を確保しています。

 フィスコ独自の通貨を発行している

フィスコはフィスコ株式会社だけではなく、フィスコグループ全体として仮想通貨に取り組んでいます。その取り組みの一つとして、フィスコグループではカイカコインやネクスコインなどを発行しています。また、フィスコ単体としてもフィスココインという独自のコインを発行しています。

フィスコが発行している仮想通貨は、カウンターパーティーというビットコインのブロックチェーン上に展開されている仮想通貨のプラットフォームのことで、ビットコインを越えてより効果的な方法を探そうというキャッチコピーの元に作られています。

フィスコでは実際にこれを取引することが可能です。カウンターパーティーで作られた仮想通貨はトークンと呼ばれ、フィスコやZaifなどの取引所で購入することができますが、ビットフライヤーなど大多数の仮想通貨取引所では取り扱われていません。トークンは発行元の企業の価値を信じて購入するものでもあるので、若干、株式取引と似ているかもしれません。そんなトークンを扱えるのが、フィスコの魅力の一つです。

入金手数料、取引手数料が無料!!

フィスコでは日本円、ビットコイン、モナコイン、ビットコイン・キャッシュ、カウンターパーティートークンの入出金が可能です。日本円入金のみ銀行振込の手数料を負担しなければなりませんが、それ以外は入金に関してお金はかかりません。出金の際には手数料がかかります。トークンはその性質上、手数料は他の仮想通貨よりも少し高めに設定されています。なお、入出金の手数料は以下の通りです。

 入金手数料

銀行振込 ※振込み手数料はお客様にてご負担ください

出金手数料

日本円の銀行振込 50万円未満の入金 350円
50万円以上の入金 756円
BTC送金手数料/出金 0.0001BTC以上選択可(基本的には0.0010BTC)
MONA送金手数料/出金 0.001BTC(0.001よりも上下あり)
トークン送金手数料/出金 0.0008BTC以上選択可(基本的には0.0010BTC)

入金手数料が無料であるのは割と一般的ですが、フィスコの魅力的なところは、makerであれば取引手数料が無料になるところです。Zaifなどで手数料がマイナスとなっていることもありますが、仮想通貨の売買に手数料がかからないというのは珍しいので、他の取引所とは一線を画した特徴といえるでしょう。

通常、取引手数料にはmaker手数料とtaker手数料が存在します。makerはまだ他のユーザーが提示していない金額で仮想通貨を購入する場合を指します。一方で他のユーザーが指定した金額で購入するのがtakerになり、この場合に手数料が発生します。

フィスコではmaker手数料は無料ですが、カウンターパーティートークンとビットコイン・キャッシュの購入では、それぞれ、0.1%と0.3%の手数料がかかります。なお、ビットコイン・キャッシュは日本円で購入した場合でもビットコインで購入した場合でも手数料は変化しません。

レバレッジ取引ができない

レバレッジとは日本語では「てこ」という意味で、少ない元金をもとに何倍もの金額の取引をする投資方法のことを指します。ビットコインでのレバレッジ取引は元金を担保として差し出すことから証拠金取引ともよばれています。レバレッジ取引はハイリスクではありますが、短期間で大きなリターンを狙うこともできるため、やってみたいという方も多いのではないでしょうか。しかし、残念ながら、現時点ではフィスコではレバレッジ取引ができません。レバレッジ取引を行う場合は、Zaifなど他の取引所を利用する必要があります。

スマホアプリはない

ビットフライヤーやコインチェックにはiOS版とAndroid版のスマホアプリが用意されていて、外出先でも仮想通貨の売買を行うことが可能です。しかし、フィスコでは取引所と連動したスマホアプリの提供を行っていません。

フィスコには取引をするためのアプリはないのですが、仮想通貨の情報を収集できる「仮想通貨ナビ」というスマホアプリを提供しています。このアプリでは仮想通貨の価格の動きや関連ニュースなどを確認できるというもので、フィスコで取り扱っている仮想通貨だけでなく、あらゆる仮想通貨に対応していることが魅力です。今後、取引所と連動するかどうかは未定のようですが、iOS版とAndroid版があるので、ダウンロードしてみてもいいかもしれません。

フィスコのセキュリティ対策は? 

2017年に起こったコインチェックからのネム流出事件で、取引所のセキュリティに関心を持ち始めた方も多いのではないでしょうか。取引所への不正アクセスで預けていたコインや日本円が盗難にあってしまったら大変です。多くの取引所では補償制度が整っていないため、大事な資金を預ける前に、仮想通貨の管理方法を確認しておくことが大切です。

二段階認証を実施

フィスコではアカウントへのログインの際に二段階認証を設定することができます。出金を行う前にも二段階認証をすることができるので、不正アクセスやハッキング等への対策になるでしょう。二段階認証はアカウントの「アカウントとセキュリティ」から設定することが可能です。数回にわたって違うパスワードが入れられた場合には、アカウントがロックされてしまうので注意が必要です。なお、ロックされたアカウントを解除するには名前、住所、登録日時、取引履歴を記載の上、「お問い合わせ」のメールアドレスにメールを出す必要があります。

通信は暗号化されている

通信が暗合されている他、アカウントにログインするためのパスワードはハッシュ関数によって保護されています。ハッシュ関数とは入力したデータに対してランダムに見える数値を返してくる関数のことで、ビットコインのシステムにも使用されている関数です。レインボー攻撃にも対応できるのでセキュリティは一定値を満たしているといってもいいでしょう。

何といっても情報が豊富

フィスコの業務内容は投資情報の提供であることから、仮想通貨に関する情報も充実しています。一般的に取引所のアプリではチャートの確認と入出金ができますが、スマホアプリの「仮想通貨ナビ」では、取引こそできないものの全仮想通貨に対応したチャートの確認機能や投資に必要な仮想通貨関連の情報を提供しています。仮想通貨に関する注意点なども配信されているので確認しておくと良いでしょう。

フィスコの今後の動きに注目!

フィスコはJASDACに上場している上場企業であり、他の取引所と比べても比較的実績のある企業が運営する取引所です。すでにフィスコ独自の仮想通貨の提供や仮想通貨建てのファイナンス、仮想通貨から派生したその他の商品の取り扱いなどを行っており、注目を集めています。

また、国内でも最大級の美術品オークションを行っているシンワアートオークションとも提携し、アートの分野でも仮想通貨での決済を行えるように提携を進めています。このような動きをみると、フィスコは今後、独自の価値を打ち出した取引所になっていく可能性を持っていると言えます。

もちろん、スマホアプリに未対応であったり、クレジットカードからの入金ができなかったりと不十分である点も目につきますが、2017年に仮想通貨交換業者として認可を受けたばかりの取引所ですので、これからの発展が期待されます。

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