GMO・DMM・SBIらが参入、仮想通貨のマイニング事業の現状とこれから

0
28

ビットコインをはじめとする仮想通貨のマイニングを事業として行う企業が増えています。

仮想通貨のマイニングとは?

ビットコインのブロックチェーンでは、約10分ごとに一定期間のすべての取引記録を取引台帳(ブロックチェーン)に整合性を保ちながら追記します。追記には膨大な計算が必要になるため、有志のマイナーのコンピューターリソースへ分散して行います。この一連の作業をマイニングと呼び、報酬としてマイナーにはビットコインが支払われます。

このような検証作業はPoWと呼ばれますが、その他にもブロックチェーンを維持する仕組みとしてPoS、PoIなどの種類がありこれは通貨により異なりますが何かしらの報酬が用意されているケースが大半です。マンニング事業とは、これを事業として行おうというものです。

マイニング事業シェア

https://blockchain.info/ja/pools

BTC.com、AntPool、ViaBTCなどの企業が圧倒的なシェアを占めている状態となっています。また、かなりの電力を消費するため、電気代の安い中国系企業のシェアがとても多い状況と言えます。ただし中国ではマイニング業者を排除する動きが見られ、これがビットコインネットワークの安定性にも影響を与える可能性が示唆されています。

電気代に加えて重要となるのが、気候です。複雑な計算を大量に行う必要があり、PCなどのデバイスに負荷をかけます。それによって熱を帯びることから、冷却が重要になります。データセンターのように、寒冷な土地にマイニングセンターを建築することでコストを下げることができます。カナダなどはマイニングの誘致に力を入れていると言われます。

国内のマイニング事業参入企業

SBIホールディングス

正式な発表はまだですがビットコインキャッシュのマイニングを始めていると言われています。SBIは参入が早く、2007年8月には仮想通貨マイニング事業の子会社である、SBICryptoを設立してマイニングセンターの運営を始めています。

GMOインターネット

マイニングに利用するチップなどは提携先企業と共同で開発されているようで、マイニング施設や提携先企業に関しての発表はされていませんが電気代が比較的安く済む北欧にマイニングセンターを建設することが決まっており、初期投資はクラウドファンディングなどにより外部から調達するとみられています。

DMM.com

2017年9月に仮想通貨事業部を設立し、2017年10月よりマイニングセンターの運営を開始しています。GMOと同様にクラウドファンディングで調達し、ビットコイン以外のアルトコインもマイニングの対象となっています。将来的にはマイニング以外も資金調達の手段としてのICOの関連事業へも参入の予定と言われています。

その他にもサイバーエージェント、オウケイウェイヴなどの企業が続々と参入しています。

国内企業がマイニング事業に参入している理由

大きな理由としては2017年仮想通貨元年を受けて今後仮想通貨市場が伸びていることが予想されており、マイニング施設への初期投資や高い電力料金も仮想通貨の価格が上がり続けることで回収することができると考えている可能性が高いです。

マイニングに必要な機器、GPUが求められるのは?

仮想通貨のマイニングには複雑な計算が必要となり、膨大なコンピューティングパワーが必要です。ビットコインの初期には家庭のPCでも十分に発掘ができたのですが、普及に従い、マイニングの難易度は上がっています。

マイニングで重要となるのはGPU(グラフィックボード)の性能です。GPUは計算能力に優れているため、AMDやNVIDIAなどのGPUを何枚もPCに挿して行うのが一般的になっています。

また、マイニング専用に設計されたASIC((Application Specific Integrated Circuits)も登場しています。中国のマイニング大手のBitmainなどは自社でマイニングを行う一方、マイニング専用のASICを販売し、大きな収益を上げていると言われます。

日本企業でもマイニングを事業と行う企業では、専用のマシンの構築から始める会社があります。

Bitmain社のASIC

マイニング事業と将来的なチャートの関係性

ハッシュレートとはマイニングが行われる採掘速度のことですがハッシュレートが高いほどマイニングの速度が速く、多くのマイナーがマイニングに参加していることを示します。

ハッシュレートが高いとチャートが上がる?

ハッシュレートが高いと多くのマイナーがマイニングに参加していることから、多くのマイナーにより取引結果が承認されるため通貨としての信頼性が向上し、信頼性が向上することから価格が上がる傾向にあります。

マイニングの難易度(difficulty)とは?

ハッシュレートが高かれば高いほど良いというとそうではありません。ハッシュレートが短期間に向上しすぎてしまうと、マイニング大手プールがマイニングの大半を占め中央集権化が進んでしまう可能性があり、これを防ぐために定期的に難易度(difficulty)が変更されています。

過去のチャートとの関係性

ビットコインキャッシュの例になるのですが、8月末と年末・年始にかけて計3回の大幅な上昇が見られます。

いずれもビットコインキャッシュのマイニング難易度(difficulty)の低下やビットコインのハッシュレートの横ばいの状況が続いたことによるビットコインへの不信感からビットコインキャッシュへマイナーが乗り換えたことにより、ハッシュレートが毎秒2.41exohashと過去最高を更新したこと時期に重なります。

もちろんマイニングと仮想通貨の価格が完全に相関があると断言することは出来ませんが、重要な要素であり続ける可能性は高く、これからもマイニング、マイニング事業の動きを追っていく必要性はありそうです。