世界的財閥ロックフェラーのVC、仮想通貨市場参入か

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世界的財閥として知られるロックフェラー家が所有するVC(ベンチャーキャピタル)である「ベンロック」が、仮想通貨投資グループのコインファンドと提携しました。

両社はライブ動画ストーリミングアプリメーカーのYouNowに共に投資したところから繋がり、今回の提携に至ったとされています。仮想通貨市場から資金が抜けている今なぜ参入したのか、それによりこれからの仮想通貨市場がどのような方向に動くのか、今回は分析してみたいと思います。

概要

フォーチューン誌によると4月6日、ロックフェラー家の公的ベンチャーキャピタルのベンロックが仮想通貨投資グループのコインファンドと提携しました。

ベンロックのパートナーであるデビッド・パクマン氏によると、仮想通貨とブロックチェーンのビジネス・イノベーションを目指すものだとしています。また、仮想通貨市場では現在大きなボラティリティがありますが、短期的な利益には興味がないとしています。

参考記事:It Started With the Rockefellers. Now It’s Taking on Crypto

ロックフェラー家とは? ―ベンロックとはどのようなVCなのか―

ロックフェラー家はドイツ南部プロテスタント一派のバプテストとして起源を持ち、世界でも力のある財閥です。ベンロックはその中で、米国の30億米ドルのベンチャーキャピタル会社であり、Intel・Apple Computerなど数々のベンチャーを大企業へ成長させてきた米国を代表するベンチャーキャピタルとなっています。

コインファンドとは?

ブロックチェーンのテクノロジーリサーチ会社、アドバイザリーやプライベート暗号資産に焦点を当てた投資会社です。ICOプロジェクトの支援やプラットフォームを運営するコインリストなども提供をしています。

また最近では、ICOで1億ドル資金調達に成功したチャットアプリであるKik(キック)へ投資しています。

仮想通貨市場への影響

仮想通貨取引に参入するものではない?

パクマンの注目しているプロジェクトとしては、開発者向けのプラットフォームのあるプロジェクトだとしています。

現在インターネットにおいて成功を納めた、Facebook、Twitter、AppleのiOS、Androidなどはこれまでに、開発者に対してのプラットフォームを提供していた点を指摘しつつ、一方で現在中央集権的なプラットフォームではそれらの開発の機会を独占する傾向にあるため、投資家の圧力によりこれらを変えていく必要がありそれは可能であるとしています。

したがって仮想通貨取引のためのファンドではなく、これからの開発の環境を形作り、開発を後押しする形になりそうであると言えます。

影響は短期よりも長期?

パクマン氏は長期的な市場の動向を予想した上で投資をしていきたいとしています。将来的にはかなりの数の分散プラットフォームが統制や規制のない安定した長期的なプラットフォーム提供をしていく方向に期待しており、即時的に仮想通貨市場に影響を与えるものではない可能性があります。

参考記事:The Crypto Mission

まとめ

今回のロックフェラー家が所有するVCとコインファンドとの提携の件について、SNS上では世界最大の財閥の仮想通貨市場参入によりファンド設立して仮想通貨市場に大きな影響を与えるのではとの指摘がありましたが、現在のパクマン氏の見解を見る限りでは、直接取引を行うというよりは、仮想通貨やブロックチェーン技術のプラットフォームとして分散化され多くの開発者を巻き込むことのできるプラットフォームを提供する環境構築のための投資を行っていくように見えます。

これにより短期的な仮想通貨価格の上げ相場を作るような材料にはならない可能性はありますが、今後の仮想通貨が健全に発展していくのに貢献していく可能性は期待できそうです。