仮想通貨の「ガチホ」とは何か?メリット・デメリットも解説

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最近はメディアや街中でも仮想通貨に関する話題を耳にする機会が増えてきました。これを機に「仮想通貨の勉強を始めよう!」と思った方は色々と調べていくうちによくわからない単語に遭遇することも多いのではないでしょうか。今回は仮想通貨用語の中でもよく見かける「ガチホ」について説明していきます。この記事を読めば「そもそもガチホとは?」といった基本的なことから、ガチホをするメリット・デメリットまで詳しく理解することができます。

ガチホってどういう意味?


「仮想通貨の鉄則はガチホ」、「ビットコインは絶対ガチホするべき」など、ネット上でガチホという言葉を目にする機会はたくさんあります。しかし仮想通貨初心者の方は「ガチホって何?聞いたことない!」と感じた人も多いのではないでしょうか。それもそのはず!ガチホは既存の言葉ではなく投資界隈の人々が作り出したスラングです。まずはガチホの意味を解説していきます。

ガチホにはいくつか語源があるのですが、一般的には「ガチホールド」の略として使われています。ガチとは若者がよく使う言葉で「真剣に、本気で」といった意味になります。語源は「ガチンコ」から来ています。ホールドは英語のHoldから来ており、「掴む」という意味です。ガチホというのは「ガチ(真剣に)+ホールド(掴む)」=「真剣に掴み続ける」という意味になります。つまり「一度買った仮想通貨は短期で売買せずに長期で保有し続けること」を言います。

仮想通貨市場というのは、極めてボラティリティ(価格変動)が大きいです。数日で資産が数倍、または半分になることもあり得る世界です。目先の欲に気を取られず、長期的な視野で持ち続け大きな利益を得よう、というのがガチホの考え方です。ちなみにガチホの類語として「HODL」・「握力」などもよく使われます。

ガチホの反対は?

ガチホの対義語で「回転」という言葉があります。これは売買回転の略で、「安く買って高く売る」を繰り返すことを指します。回転は少ない資産で大きなリターンを得られる魅力がありますが、ずっとチャートを見ていなければいけないため精神的負担も大きいです。さらに、回転は仕手や投資家のプロたちが使う手段の為、経験が少ない初心者では損をする可能性が高いです。そのため仮想通貨初心者の方には回転よりもガチホをオススメします。

ガチホのメリット

ガチホの意味の説明をしてきましたが、実際ガチホをすることによってどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは具体的なメリットを5つ紹介します。

税金


まず最初のメリットは、「ガチホしてる間は税金がかからない」という点です。仮想通貨市場は急激に成長したため、まだ法整備の面で整っていません。現在(2018年4月)は仮想通貨による利益は「雑所得」して計上されます。そのため利益のうち最大で50%を税金として払わなければならない可能性があります。

今の所、雑所得として仮想通貨の税金がかかるタイミングは以下の2点です。

① 含み益を日本円に換える(利確)
② 他の仮想通貨に換える(銘柄乗り換え)

つまりガチホをし続けていれば、たとえ利益(含み益)がいくら出ようとも税金はかからないということです。

税金がかかる例として、AさんとBさんが2017年4月にビットコインを100万円分購入したとします。当時は1BTCあたり約10万円でしたので、二人とも10BTCを保有したことになります。その8か月後ビットコインが200万円を突破したことにより、両者とも100万円が2000万円になりました。その時、AさんとBさんはそれぞれ以下の行動をとります。

Aさん ⇨ 全て売却し日本円として2000万円を手にする
Bさん ⇨ そのままビットコインとして保有

ビットコインを日本円に換えた(①含み益を日本円に換えた)Aさんは、1900万円の利益のうち約半分の950万を税金として払わなければなりません。せっかくたくさんの利益が出たのに、手に入るのは半分しかありません。

一方、そのままビットコインとして保有(ガチホ)したBさんは、利益に対して税金がかかることはありません。もちろん、ビットコインの価格が下がれば(現在は1BTCあたり約80万円)利益は目減りしていきます。しかし今後仮想通貨市場はさらに大きく成長すると言われており、専門家の中には1BTCあたりの価格が1,000万円にもなると予想している人もいます。そうなるとBさんは約1億もの利益を上げることになります。

さらに、将来的には仮想通貨の法整備が進み「雑所得」から「譲渡所得」として計上される可能性もあります。「譲渡所得」とは、株などで儲かった際に適用される所得区分です。仮想通貨の利益が「譲渡所得」として計上されると、今までよりもグッと税率が下がることになり、より利益を手元に残すことができます。実際に税理士の中には、「仮想通貨が雑所得はおかしい!譲渡所得にするべきだ!」と抗議の声を上げている方もいます。今後仮想通貨の利益に関する税法が変わることは十分に可能性があるため、そういった観点からもガチホが優位だといえます。

精神的疲労が少ない

2つ目のメリットとして、精神的疲労が少ないという点が挙げられます。仮想通貨は日々の価格変動が大きいという特徴があります。それは大きな魅力でもありますが、一方で投資家を疲弊させます。「回転」などの短期売買を目的としている人は、こまめなチャートチェックや1日に何度も取引をしたりと、精神的に休まる時がありません。一方でガチホは短期のチャートは気にせず長期的な保有を前提としています。そのため、こまめにチャートをチェックして一喜一憂する必要もありません。

将来性が高い


3つ目のメリットは将来性が高いという点です。仮想通貨市場はまだまだ始まったばかりで、今後も市場が拡大していく可能性は大いにあります。最近では国内・国外問わず世界的に有名な企業(Facebook、Amazon、Apple、ヤフー、楽天など)も仮想通貨市場への参入を表明しております。

また、実際に仮想通貨での決済を導入した店舗やブロックチェーンを用いた技術など、実需的な面でも日進月歩のスピードで発展しています。今後私たちの日常にも急スピードで浸透していくと考えられています。すると仮想通貨の価値もますます高まっていきます。短期的な目線で見れば価格の上下はもちろんありますが、長期的に見ると将来性は高いため、ガチホで得られる恩恵も大きいということです。

参入障壁が低い

4つ目のメリットとして、ガチホは参入障壁が低いという点があります。今までもたくさん挙げてきた通り、ガチホは一度購入したらあとはずっと持っておくだけです。難しいことは一切ありません。

また、仮想通貨は取引所さえ開設してしまえば誰でも簡単に購入することができます。そのため仮想通貨初心者の方でも安心して手を出すことができます。もちろん価格が下がる可能性はありますが、それはどの投資でも同じです。最悪なくなってもいい、という余剰金から購入することにより心理的な負担もなく楽しめます。しかし今年1月にコインチェックで起こった仮想通貨XEMの不正流のような事件がまた起こる可能性もあります。購入した通貨はウォレットで保管するなど、セキュリティ対策は万全にしましょう。

分析力がつく


最後に挙げるメリットは分析力が強化されるという点です。先ほど4つ目のメリットとして、ガチホは仮想通貨に詳しくない初心者でも簡単にできるスタイルであるということを挙げました。もちろん、その考えもいいのですが実はガチホの醍醐味というのは「分析」にあります。ガチホはただ闇雲に通貨を購入して長期保有するのではありません。事前に入念に調べ、分析し、将来的に価値が上がることを確信した通貨を長期保有することがガチホの本質です。

投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏も「投資する理由をレポートに書けなければ投資すべきではない」という名言を残しています。それほどまでに調べ上げる過程で、市場全体を俯瞰する視野の広さや分析力を培うことができます。

ガチホのデメリット

ガチホのメリットをたくさん上げてきましたが、メリットだけしかないうまい話、は投資の世界にはありません。もちろんデメリットもあります。今回はその中でも3つのデメリットを紹介していきます。

結果が出るまで時間がかかる

まずデメリットとしてガチホは結果が出るまでに時間がかかるという点が挙げられます。ガチホは、誰もが注目していない時期からリサーチをして仕込みます。そのため、自分が所有している通貨の価値が上がるまでかなりの時間がかかってしまいます。そしてその具体的な期間もわかりません。

「伝説の投資家」と呼ばれるジム・ロジャースは、「いい投資とは、二度と売る必要のないものを買うことです。少なくとも数年間、理想を言えば一生持ち続けられるものを買います。」と語っています。仮想通貨市場はまだまだ始まったばかりですから、我が子を見守る気持ちで長い期間辛抱できる方でなければガチホはオススメできません。

突発的な事故が起こる可能性がある


2つ目のデメリットとして、突発的な事故が挙げられます。仮想通貨市場に、突発的な事故が起こる可能性があります。その代表例が、ハッカーによる仮想通貨の盗難です。日本でも、今年1月末にCoinCheck社が運営する仮想通貨取引所「コインチェック」から、日本円にして約580億円相当の「NEM」がハッカーにより流出しました。この事件で仮想通貨市場は軒並み暴落しました。

さらにこの影響で、コインチェックのウォレットで仮想通貨を保管していた利用者は、NEM以外も含めた通貨の入出金が制限されてしまいました。このような事件がまた起こる可能性はあります。ガチホをしていると自分が保有している通貨の価値が暴落してしまった時に損をしてしまう、というのがデメリットとして挙げられます。

売り時を逃す可能性がある

最後のデメリットは売り時を逃す可能性があるという点です。ガチホのメリットとして、こまめにチャートを見る必要がないため精神的疲労が少ない、という点を挙げました。しかしガチホだからと安心して一切自分が保有している通貨の情報を見ていないと、知らない内に高騰している可能性があります。そこで利確しなくとも、最終的に価格が上がっていけば問題はありません。

しかし先ほど2点目のデメリットとしてあげたように、仮想通貨市場では突発的な事故が起こる可能性があります。それまで順調に価値が上昇していても、ある一つの事件がきっかけで暴落、そしてそのまま通貨が消滅してしまう可能性があります。売り時を逃さないためにも時折自分が保有している通貨に関しては情報をチェックするなど、市場動向は把握しておきましょう。

ガチホのまとめ

今回は仮想通貨用語であるガチホの解説をしてきました。ガチホとは「自分が信じて購入した通貨を短期売買ではなく長期で保有し続ける」ということです。

ガチホには、

1.税金がかからない
2.精神的負担が少ない
3.将来性に期待できる
4.初心者でも行える投資スタイル
5.分析力が身につく

といった様々なメリットがあります。

一方で、

1.結果が出るまで時間がかかる
2.突発的な事件(ハッカーによる盗難など)
3.売り時を逃す可能性がある

などのデメリットもあります。

もちろん、「回転」などの短期売買で利益を上げていく方法もあります。しかし仮想通貨市場はまだまだ始まったばかりで今後ますますの市場拡大に期待ができます。なおかつ税法改正の可能性もあるため、短期的に利益を上げたい!という状況でないのであればガチホをオススメします。また、その際にはしっかりと自分でリサーチする、セキュリティ対策は万全にする、といったことにも注意しましょう。